第48話

3-48.mp3 金沢市内某スーパーマーケット。昼時のここの惣菜コーナーにはスーツや制服姿の者たちが目立った。 その中に溶け込むように弁当類を物色する三波の姿があった。 「いらっしゃいませ。」 妙齢の女性が三波のレジをしてくれた。 バーコードを読み取る音 「298円です。」 「TDで。」 「TD支払いですね。そこのリーダーでお願いします。」 「ディンギ♪」 ふと彼女の胸元にかかる名札に目をやると、そこには安井と書かれていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー スーパーの搬入口からタバコを手にして出てくる制服姿の女性を見つけた。 「安井さん。」 自分の名前を呼ばれた彼女は立ち止まってこちらを見た。 傘をさした男がひとり立っていた。 「私ちゃんねるフリーダムの三波と申します。休憩時間にすいません。」 「ちゃんねるフリーダム…。」 「ちょっとご主人について聞きたいことがありまして、3分ほどお時間頂戴できませんか。」 「あの人が何か?」 「ここじゃ何ですから、ちょっと隣の公園でお話できませんか。」 「いいですよ。」 二人はスーパーの隣りにある公園の四阿(あずまや)に腰を掛けた。 タバコの火を付ける音 「安井さやかさんですね。」 「はい。」 「改めまして私、ちゃんねるフリーダム報道部の記者、三波と申します。ご主人の隆道さんとは仕事でよく一緒に組んでまして、大変お世話になってます…

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