第49話

3-49.mp3 「は?天宮が殺された?ついさっきトシさん直接調べとったんに?」 「おう。相馬が第一発見者や。」 「なんや…それ…。」 片倉は頭を抱えた。 「細かいことはあとでそっちに報告入るやろうし、そこらへんは置いとく。」 「あぁ…そうしてくれ…。」 「ひとつ興味深いことがあった。」 「なんや。」 「目の写真。」 「なに…。」 「目の写真が天宮んちの隠れたところの壁に貼られとったらしい。」 「なんじゃいや…それ…。」 通を歩いていた片倉は目の前に偶然飛び込んできた教会の姿を見つめた。 「あの目、そのものが神言うとったからな。天宮。」 「ふっ…隠れキリシタンって感じやな。」 「ほやな。ところで曽我の方はどうや。」 「一応会った。」 「どうやった。」 「なんや余裕のない感じやったぞ、あいつ。トシさんから聞いとった謙虚で正直な奴ってイメージはちょっと違うようやった。」 「ふうん…東一って環境が人をそうするんかな。」 「なんやそれ。」 「いや気にすんな。で曽我なんかおもろいこと言っとったか。」 「別に大したことは言っとらん。例のブツについては日頃の感謝の気持ちを定期的に形にしただけやって。」 「どういうこと?」 「天宮に世界各地の名産品とかを送っとったってさ。」 「はぁ?そんなもん今どき欲しいもんがありゃネットかなんかですぐに手にはいるがいや。」 「天宮はネットとかその手のことはとんとだめでいや。世界各地の名産品をマメに上納して…

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